本件は、最高裁の“法令解釈責任:憲法判断責任放棄”を糾弾する国賠訴訟です。
前回は、
本件:835号事件(最高裁の『“特別な抗告”事件における抗告棄却』の違法違憲に
対する国賠訴訟)の訴状について報告しましたが、
今回は、
「被告:国の答弁」と「答弁に対する反論」について報告、末尾に、反論の準備書面(一)を掲載します。
**被告:国は、
〔最高裁による本件棄却決定には、訴訟法上の救済方法によって是正されるべき瑕疵
(再審事由)が存在しない上、
原告は、前記2の特別の事情に該当する事実があることにつき何ら主張しておらず、
これを認めるに足りる証拠もない。〕
と主張して来ました。
**然し乍、
被告:国の主張は、
1.民事訴訟法337条2項(許可抗告)・325条2項(破棄差戻し)の規定に違反する
不当主張であるのみならず、
2.民事訴訟法333条(原裁判所による更正)・337条2項(許可抗告)の理解を誤る
不当主張であると同時に、
3.最高裁昭和57年判決の理解すら出来ない“お恥ずかしい不当主張”、訴状の「請求の原因」の読解すら出来ない“お恥ずかしい不当主張”であり、
4.憲法81条が言う『決定』の意味すら理解出来ない“お恥ずかしい不当主張”です。
**以下、上記1乃至4の事実を証明して行きます。
1.被告国の主張は、民訴法337条2項・325条2項の規定
に違反する不当主張であることの証明
(1) 最高裁(菅野博之・鬼丸かおる・山本庸幸・三浦守)は、
〔所論の点に関する原審の判断は、正当として是認することができる。〕と述べ、
福岡高裁が許可した「抗告許可による特別の抗告」を、棄却したが、
(2) 民事訴訟法337条(許可抗告)2項は、
「法令の解釈に関する重要事項を含むと認められる場合には、申立てにより、決定で、抗告を許可しなければならない」
と規定しており、
許可抗告申立書に、民事訴訟法337条2項所定の事項が記載されている場合、
許可抗告申立を受けた裁判所は、抗告を許可しなければなりません。
(3) 本件許可抗告申立書には、
民訴法337条2項所定事項(法令の解釈に関する重要事項)が、明確に記載されており、
(4) 本件許可抗告申立を受けた福岡高裁(阿部正幸・横井健太郎・富張邦夫)は、
〔申立て理由によれば、平成30年6月8日当裁判所がした抗告棄却決定について、民事訴訟法337条2項所定の事項を含むと認められる。〕
と判断、抗告を許可しました。
(5) 本件許可抗告申立を受けた福岡高裁(阿部正幸・横井健太郎・富張邦夫)は、
平成30年(ラ)77号:即時抗告事件における即時抗告棄却決定には、民事訴訟法337
条2項が言う“法令の解釈に関する重要事項”が存在すると認めたのです。
(6) 即ち、
即時抗告棄却決定をした裁判所自らが、
即時抗告棄却決定には「裁判に決定的影響を及ぼすことが明らかな法令違反がある」
と認めたのです。
(7) 然も、
民事訴訟法325条(破棄差戻し)2項は、
「最高裁判所は、憲法違反がない場合であっても、判決に影響を及ぼすことが明らかな法令違反があるときは、原裁判を破棄することが出来る。」
と規定しています。
(8) したがって、
即時抗告棄却決定をした裁判所自身が、棄却決定には「裁判に決定的影響を及ぼすことが明らかな法令違反がある」と認めた本件の場合、
最高裁判所は、即時抗告棄却決定を破棄した上で、
原審に差し戻し、原審において再審理させるべきです。
(9) 然るに、
即時抗告棄却決定をした裁判所自身が、「裁判に決定的影響を及ぼすことが明らかな
法令違反がある」と認めた即時抗告棄却決定を、
破棄しなかった。
(10) 由って、
最高裁の本件棄却決定は、
民訴法337条2項・325条2項の規定に違反する不当決定です。
(11) よって、
被告:国の主張は、
民訴法337条2項・325条2項の規定を無視する不当主張です。
2.被告国の主張は、民訴法333条・337条2項の理解を誤
る不当主張であることの証明
(1) 民訴法333条(原裁判所による更正)は、
「原裁判をした裁判所又は裁判長は、抗告を理由があると認めるときは、
その裁判を更正しなければならない」
と規定しており、
民訴法337条(許可抗告)2項は、
「高裁は、判例と相反する判断がある場合その他の法令の解釈に関する重要な事項を
含むと認められる場合には、決定で抗告を許可しなければならない」
と規定しており、
民訴法333条・337条2項は、誤裁判を早期に是正し、当事者の救済を容易にする趣旨
の規定です。
(2) 通説は、
抗告の許可に際し、「判例変更の可能性」を考慮要素とすることが必要と解してお
り、
抗告を許可した福岡高裁が「判例変更の可能性」を考慮し、抗告を許可したことは、
明らかです。
(3) したがって、
本件「抗告許可による特別の抗告」を受理した最高裁判所には、
◎「本件即時抗告棄却決定は、判例変更しなければならない可能性が極めて高い」
ことを考慮した上で、審議をしなければならない法的義務があり、
◎抗告を棄却する時は、最終審裁判所として、抗告理由が正当でないことを具体的に
明記すべき法的義務がある。
(4) 然も、
許可抗告申立書には、民訴法337条2項(許可抗告)所定の事項(法令の解釈に関する
重要事項)が、明確に記載されており、
本件許可抗告申立ての論点が、「法令の解釈に関する重要な事項」に該当し、かつ、
本件事案の解決に影響することは、明らかです。
(5) 故に、
本件許可抗告が抗告事由要件を満たしていることは、論じるまでも有りません。
(6) 然るに、
本件許可抗告の理由が正当でないことを、具体的に明記せずに、
本件「抗告許可による特別の抗告」を、棄却した。
(7) 由って、
最高裁による本件棄却決定は、
民訴法333条(原裁判所による更正)・337条(許可抗告)2項に違反する不当決定
です。
(8) よって、
被告:国の主張は、民訴法333条・337条2項の理解を誤る不当主張です。
(9) ところで、
民訴法333条・337条2項は、誤裁判を早期に是正し、当事者の救済を容易にする趣旨
の規定である点において、相似規定ですが、
被告:国は、〔抗告を許可した福岡高裁が、抗告許可に際し、重要でないとして排除
した理由がある〕ことを、全く主張しておらず、
即時抗告棄却決定をした裁判所自身が、〔棄却決定には「裁判に決定的影響を及ぼす
ことが明らかな法令違反がある」と認めている〕ことは、明らかです。
(10) したがって、
本件「即時抗告棄却決定」は、速やかに破棄されるべきです。
(11) にも拘らず、
最高裁は、福岡高裁が許可した本件「抗告許可による特別の抗告」を、棄却した。
(12) よって、
最高裁による本件棄却決定が、
裁判官:小川清明の忌避申立て成立を阻止する目的でなした「裁判正義メルトダウ
ン・司法空洞化・裁判機構伏魔殿化を象徴する違法違憲な棄却決定」であることは、
明らかであり、
本件棄却決定は、裁判を受ける権利を奪う憲法32条違反の違憲決定です。
3.被告国の主張は、最高裁昭和57年判決の理解すら出来
ない“お恥ずかしい不当主張”であり、請求原因の読解す
ら出来ない“お恥ずかしい不当主張”であることの証明
(1) 被告:国は、主張2において、
昭和57年3月12日民集36巻3号329頁を引用
〔裁判官がした争訟の裁判が国賠法上違法といえるためには、
当該裁判官が違法or不当な目的をもって裁判をしたなど、
裁判官がその付与された権限の趣旨に明らかに背いて権限を行使したと認め得るよ
うな『特別の事情』が存することが必要である。〕
と述べ、「最高裁の本件棄却決定には『特別の事情』が存しない」と主張するが、
最高裁昭和57年判決は、
裁判に対する国賠請求を認めない判決ではないし、裁判に対する“免罪符判決”では
ない。
(2) 最高裁昭和57年判決は、
「裁判官がその付与された権限の趣旨に明らかに背い
て権限を行使したと認め得るような『特別の事情』
が存する」場合は、
裁判:判決に対する国賠請求を認めた判決である。
(3) したがって、
最高裁がした本件棄却決定に、「裁判官がその付与された権限の趣旨に明らかに背い
て権限を行使したと認め得るような『特別の事情』が存する」場合、
裁判所は、国賠請求を認めなければならない。
(4) 「抗告許可による特別の抗告」を受理した最高裁判所には、終審裁判所として、
◎「本件即時抗告棄却決定は、判例変更しなければならない可能性が極めて高い」
ことを考慮した上で、審議をしなければならない法的義務があり、
◎抗告を棄却する時は、最終審裁判所として、抗告理由が正当でないことを具体的に
明記すべき法的義務がある。
(5) 然るに、
本件許可抗告の理由が正当でないことを全く記載せず、
福岡高裁が許可した「抗告許可による特別の抗告」を、
棄却した。
(6) 由って、
最高裁による本件棄却決定(特別上訴棄却)には、
裁判官がその付与された権限の趣旨に明らかに背いて権限を行使したと認め得るよう
な『特別の事情』が存する。
(7) 然るに、
被告:国は「最高裁がした本件棄却決定には、『特別の事情』が存在しない」と主張
する。
(8) 然も、
原告は、訴状において、
最高裁がした本件棄却決定は“法令解釈責任:憲法判断責任放棄”のクソ決定であるこ
とを、詳論・証明しているにも拘らず、
被告:国は、
「最高裁がした本件棄却決定には、『特別の事情』が存在しない」と主張する。
(9) よって、
被告国の「最高裁がした本件棄却決定には『特別の事情』が存在しない」との主張
は、原告の請求原因を読解すら出来ない“お恥ずかしい不当主張”であるのみならず、
最高裁昭和57年判決の趣旨の解釈を誤る主張である。
4.被告:国の主張は、憲法81条が言う『決定』の意味す
ら理解出来ない“お恥ずかしい不当主張”である証明
1.被告:国は、
〔「最高裁判所は、一切の法律・命令・規則又は処分が憲法に適合するかしないかを
決定する権限を有する終審裁判所である」(憲法81条)ところ、
【最高裁判所がした決定に対して更に不服を申し立てることはできない】。
原告は、本件棄却決定が国家賠償法上違法である旨の主張をしているに過ぎず、
原告の主張は、不服を申し立てることができない最高裁の決定に対して、不服を申
し立てるものに過ぎず、失当である。〕
と主張して来ましたが
2.憲法81条が言う『処分』とは、
「裁判を含めた公権力の権限行使」のことであり、裁判所が公権力の権限行使として
なした裁判(判決・決定・命令)のことです。
3.したがって、
裁判(判決・決定・命令)の違法違憲を請求原因とする損害賠償請求・国家賠償請求
訴訟の場合、
最高裁判所は、終審裁判所として、当該裁判(判決・決定・命令)が憲法に適合する
かしないかを、『決定』しなければなりません。
4.本件は、
「最高裁判所が公権力の権限行使としてなした本件棄却決定の違法・違憲」を訴訟
物とする訴訟であり、処分違憲訴訟です。
5.由って、
本件は、訴訟として成立する訴訟であり、訴訟として有効な訴訟です。
6.よって、
【最高裁判所がした決定に対して更に不服を申し立てることはできない】との主張
は、
憲法81条が言う『処分』の意味を故意に間違えての“不当な猫だまし主張”です。
7.然も、
原告は「最高裁がした本件棄却決定が、“法令解釈責任:憲法判断責任放棄”の決定であり、不法行為に該当する」ことを主張し、
損害賠償請求・国家賠償請求訴訟を提起しているのです。
8.由って、
本件は、純然たる処分違憲訴訟であり、訴訟として有効な訴訟です。
9.したがって、
被告国の「原告の主張は、不服を申し立てることができない最高裁の決定に対して、
不服を申し立てるものに過ぎず、失当である。」との主張は、
正しく失当です。
10.よって、被告国の主張は、
憲法81条が言う『処分』の意味を故意に間違えての“不当な猫だまし主張”であると同
時に、
憲法81条が言う『決定』の意味すら理解出来ない“お恥ずかしい不当主張”です。
以上の如く、
被告:国の主張は、
❶民事訴訟法337条2項(許可抗告)の規定を無視する不当主張、
❷民事訴訟法335条2項(破棄差戻し)の規定を無視する不当主張、
❸民事訴訟法333条(原裁判所による更正)の趣旨の理解を誤る不当主張、
❹民事訴訟法337条2項(許可抗告)の趣旨の理解を誤る不当主張、
❺請求原因の読解すら出来ない“お恥ずかしい不当主張”、
❻最高裁昭和57年判決の趣旨すら理解出来ない“お恥ずかしい不当主張”、
❼憲法81条が言う『処分』の意味を故意に間違えての“不当な猫だまし主張”、
❽憲法81条が言う『決定』の意味すら理解出来ない“お恥ずかしい不当主張”、
であり、
「原告の国賠請求を否定する根拠」「最高裁の本件棄却決定を正しいと認める根拠」となる主張は、全く無く、
最高裁二小(菅野博之・鬼丸かおる・山本庸幸・三浦守)による本件棄却決定が、
小倉支部裁判官:小川清明の忌避申立て成立を阻止する目的でなした「裁判正義メルトダウン・司法空洞化・裁判機構の伏魔殿化を象徴する違法違憲な棄却決定」であることは、明らかであり、
最高裁による本件棄却決定は、裁判を受ける権利を奪う憲法32条違反の違憲決定です。
最高裁は、裁判機構に不都合な抗告:上告の場合、
法令解釈責任:憲法判断責任を放棄し、悪名高き三行決定に逃げます!
公正司法・民主司法の実現は、不可能です!
・・以下、被告:国の答弁に対する準備書面(一)を、掲載しておきます・・
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平成30年(ワ)835号 損害賠償・国家賠償請求事件
基本事件:前提事件(最高裁第二小法廷の「抗告許可による特別上訴」の棄却)
準 備 書 面 (一)
平成31年4月17日
原告 後藤信廣
提 出 証 拠
甲1号 平成30年6月4日付け抗告許可申立書
甲2号 平成30年7月5日付け抗告許可決定書
(平成30年(ラ許)51号:福岡高裁第3民事部)
一 被告:国の答弁に対する反論〔1〕
被告:国は、主張3において、
〔最高裁による本件棄却決定には、訴訟法上の救済方法によって是正されるべき瑕疵
(再審事由)が存在しない上、
原告は、前記2(註。最高裁昭和57年判決)の特別の事情に該当する事実がある
ことについて、何ら主張しておらず、これを認めるに足りる証拠もない。〕
と主張、
「本件棄却決定に、国家賠償法1条1項に言う違法が無い」と言うが、
被告:国の上記主張は、
民事訴訟法337条(許可抗告)2項・325条(破棄差戻し)2項の規定を無視する不当主張であるのみならず、
民事訴訟法333条(原裁判所による更正)の趣旨・337条(許可抗告)2項の趣旨の理解を誤る不当主張であると同時に、
最高裁昭和57年判決の趣旨理解すら出来ない“お恥ずかしい不当主張”であり、
訴状の「請求の原因」の読解すら出来ない“お恥ずかしい不当主張”である。
1.被告国の上記主張は、民訴法337条(許可抗告)2項・325条(破棄差戻し)2項の
規定を無視する不当主張であること
(1) 最高裁第二小法廷(菅野博之・鬼丸かおる・山本庸幸・三浦守)は、
〔所論の点に関する原審の判断は、正当として是認することができる。論旨は採用す
ることが出来ない。〕
と判示、
福岡高裁:阿部正幸・横井健太郎・富張邦夫が許可した「抗告許可による特別上訴」
を、棄却した。
(2) ところで、
民事訴訟法337条(許可抗告)2項は、
「法令の解釈に関する重要事項を含むと認められる場合には、申立てにより、決定
で、抗告を許可しなければならない」
と規定しており、
許可抗告申立書に、民訴法337条(許可抗告)2項所定の事項が記載されている場合、
許可抗告申立を受けた裁判所は、抗告を許可しなければならない。
(3) 本件許可抗告申立書(甲1)には、
民事訴訟法337条2項(許可抗告)所定の事項(法令の解釈に関する重要事項)が、
明確に記載されている。
(4) そして、
本件許可抗告申立を受けた裁判所(福岡高裁:阿部正幸・横井健太郎・富張邦夫)
は、
〔申立て理由によれば、平成30年6月8日当裁判所がした抗告棄却決定について、民事
訴訟法337条2項所定の事項を含むと認められる。〕
と判断、抗告を許可した。(甲2:抗告許可決定書)
(5) と言うことは、
本件許可抗告申立を受けた裁判所(福岡高裁:阿部正幸・横井健太郎・富張邦夫)
は、
{「平成30年(ラ)77号:裁判官忌避申立却下決定に対する即時抗告事件」における
即時抗告棄却決定には、
「民事訴訟法337条2項が言う“法令の解釈に関する重要事項”が存在する」
と認めた。}
と言う事である。
(6) 即ち、
平成30年(ラ)77号:即時抗告事件における即時抗告棄却決定をした裁判所が、
{平成30年(ラ)77号:即時抗告事件における即時抗告棄却決定には、
「裁判に決定的影響を及ぼすことが明らかな法令違反がある可能性が極めて高い」
と認めた。}
と言う事である。
(7) 民事訴訟法325条(破棄差戻し)2項は、
「最高裁判所は、憲法違反がない場合であっても、判決に影響を及ぼすことが明ら
かな法令違反があるときは、原裁判を破棄することが出来る。」
と規定している。
(8) したがって、
{即時抗告棄却決定をした裁判所自身が、棄却決定には「裁判に決定的影響を及ぼ
すことが明らかな法令違反がある可能性が極めて高い」と認めた}本件の場合、
最高裁判所は、即時抗告棄却決定を、破棄すべきである。
(9) 然るに、
最高裁第二小法廷(菅野博之・鬼丸かおる・山本庸幸・三浦守)は、
{即時抗告棄却決定をした裁判所自身が、「裁判に決定的影響を及ぼすことが明らか
な法令違反がある可能性が極めて高い」と認めた即時抗告棄却決定}
を、破棄しなかった。
(10) 由って、
最高裁による本件棄却決定は、民訴法337条(許可抗告)2項・325条(破棄差戻し)
2項の規定に違反する不当決定である。
(11) よって、
被告:国の上記主張は、民訴法337条(許可抗告)2項・325条(破棄差戻し)2項の
規定を無視する不当主張である。
2.被告国の上記主張は、民訴法333条(原裁判所による更正)の趣旨・337条(許可抗
告)2項の趣旨の理解を誤る不当主張であること
・・民訴法333条(原裁判所による更正)と337条(許可抗告)2項の相似・・
(1) 民訴法333条(原裁判所による更正)は、
「原裁判をした裁判所又は裁判長は、抗告を理由があると認めるときは、
その裁判を更正しなければならない」
と規定しており、
民訴法337条(許可抗告)2項は、
「高裁は、判例と相反する判断がある場合その他の法令の解釈に関する重要な事項を
含むと認められる場合には、決定で抗告を許可しなければならない」
と規定しており、
民訴法333条・337条2項は、
➽誤裁判を早期に是正し、当事者の救済を容易にする趣旨の規定である。
(2) そして、
通説は、抗告の許可に際し、「判例変更の可能性」を考慮要素とすることが必要と
解しており、
抗告を許可した福岡高裁(阿部正幸・横井健太郎・富張邦夫)が「判例変更の可能
性」を考慮し、抗告を許可したことは、明らかである。
(3) したがって、
訴訟法において特に定める抗告である本件許可抗告を受理した最高裁判所には、
◎「本件即時抗告棄却決定は、判例変更しなければならない可能性が極めて高い」
ことを考慮した上で、審議をしなければならない法的義務があり、
◎抗告を棄却する時は、最終審裁判所として、抗告理由が正当でないことを具体的に
明記すべき法的義務がある。
(4) 然も、
本件許可抗告申立書(甲1)には、民事訴訟法337条2項(許可抗告)所定の事項(法
令の解釈に関する重要事項)が、明確に記載されており、
本件許可抗告申立ての論点が、「法令の解釈に関する重要な事項」に該当し、かつ、
本件事案の解決に影響することは、明らかである。
(5) 故に、
本件許可抗告が抗告事由要件を満たしていることは、論じるまでも無い。
(6) 然るに、
最高裁第二小法廷(菅野博之・鬼丸かおる・山本庸幸・三浦守)は、
本件許可抗告の理由が正当でないことを、具体的に明記せずに、
福岡高裁:阿部正幸・横井健太郎・富張邦夫が許可した「抗告許可による特別上訴」
を、棄却した。
(7) 由って、
最高裁による本件棄却決定は、民訴法333条(原裁判所による更正)の趣旨・337条
(許可抗告)2項の趣旨に違反する不当決定である。
(8) よって、
被告:国の上記主張は、民訴法333条(原裁判所による更正)の趣旨・337条(許可抗
告)2項の趣旨の理解を誤る不当主張である。
(9) ところで、
民訴法333条・337条2項は、誤裁判を早期に是正し、当事者の救済を容易にする趣旨
の規定である点において、相似規定であるが、
被告:国は、〔抗告を許可した福岡高裁が、抗告許可に際し、重要でないとして排除
した理由がある〕ことを、全く主張しておらず、
即時抗告棄却決定をした裁判所自身が、〔棄却決定には「裁判に決定的影響を及ぼす
ことが明らかな法令違反がある」と認めている〕ことは、明らかである。
(10) したがって、
本件「即時抗告棄却決定」は、速やかに破棄されるべきである。
(11) にも拘らず、
最高裁は、福岡高裁が許可した「抗告許可による特別上訴」を、棄却した。
(12) よって、
最高裁による本件棄却決定が、裁判官:小川清明の忌避申立て成立を阻止する目的で
なした「裁判正義メルトダウン・司法空洞化・裁判機構伏魔殿化を象徴する違法違憲
な棄却決定」であることは、明らかであり、
本件棄却決定は、裁判を受ける権利を奪う憲法32条違反の違憲決定である。
3.被告国の上記主張は、
最高裁昭和57年判決の趣旨理解すら出来ない“お恥ずかしい不当主張”であり、
訴状の「請求の原因」の読解すら出来ない“お恥ずかしい不当主張”であること
(1) 被告:国は、主張2において、
昭和57年3月12日民集36巻3号329頁を引用
〔裁判官がした争訟の裁判が国賠法上違法といえるためには、
当該裁判官が違法or不当な目的をもって裁判をしたなど、
裁判官がその付与された権限の趣旨に明らかに背いて権限を行使したと認め得るよ
うな『特別の事情』が存することが必要である。〕
と述べ、
「最高裁がした本件棄却決定には、『特別の事情』が存しない」と主張する。
(2) 原告は、先ず、
〇最高裁昭和57年判決は、裁判:判決に対する国賠請求を認めない判決ではない。
〇最高裁昭和57年判決は、裁判:判決に対する“免罪符判決”ではない。
ことを、申し述べる。
(3) ところで、
最高裁昭和57年判決は、
「裁判官がその付与された権限の趣旨に明らかに背いて権限を行使したと認め得るよ
うな『特別の事情』が存する」場合は、
裁判:判決に対する国賠請求を認めた判決である。
(4) したがって、
最高裁がした本件棄却決定に、「裁判官がその付与された権限の趣旨に明らかに背
いて権限を行使したと認め得るような『特別の事情』が存する」場合、
裁判所は、国賠請求を認めなければならない。
(5) 訴訟法において特に定める抗告である本件許可抗告を受理した最高裁判所には、
終審裁判所として、
◎「本件即時抗告棄却決定は、判例変更しなければならない可能性が極めて高い」
ことを考慮した上で、審議をしなければならない法的義務があり、
◎抗告を棄却する時は、最終審裁判所として、抗告理由が正当でないことを具体的
に明記すべき法的義務がある。
(6) 然るに、
最高裁第二小法廷(菅野博之・鬼丸かおる・山本庸幸・三浦守)は、
本件許可抗告の理由が正当でないことを、具体的に明記せずに、
福岡高裁:阿部正幸・横井健太郎・富張邦夫が許可した「抗告許可による特別上訴」
を、棄却した。
(7) 由って、
最高裁による本件棄却決定(特別上訴棄却)には、
裁判官がその付与された権限の趣旨に明らかに背いて権限を行使したと認め得るよう
な『特別の事情』が存する。
(8) 然るに、
被告:国は「最高裁がした本件棄却決定には、『特別の事情』が存在しない」と主張
する。
(9) 然も、
原告は、訴状において、
最高裁がした本件棄却決定は“法令解釈責任:憲法判断責任放棄”のクソ決定である
ことを、詳論・証明しているにも拘らず、
被告:国は、
「最高裁がした本件棄却決定には、『特別の事情』が存在しない」と主張する。
(10) よって、
被告国の「最高裁がした本件棄却決定には『特別の事情』が存在しない」との主張
は、
原告の請求原因を読解すら出来ない“お恥ずかしい不当主張”であるのみならず、
最高裁昭和57年判決の趣旨の解釈を誤る主張である。
二 被告:国の答弁に対する反論〔その2〕
被告:国は、主張4において、
〔「最高裁判所は、一切の法律・命令・規則又は処分が憲法に適合するかしないかを
決定する権限を有する終審裁判所である」(憲法81条)ところ、
【最高裁判所がした決定に対して更に不服を申し立てることはできない】。
原告は、本件棄却決定が国家賠償法上違法である旨の主張をしているに過ぎず、
原告の主張は、不服を申し立てることができない最高裁の決定に対して、不服を申
し立てるものに過ぎず、失当である。〕
と主張するが、
憲法81条が言う『処分』の意味を故意に間違えての“不当な猫だまし主張”であると同時に、憲法81条が言う『決定』の意味すら理解出来ない“お恥ずかしい不当主張”であり、
訴状の「請求の原因」の読解すら出来ない“お恥ずかしい不当主張”である。
1.憲法81条が言う『処分』とは、
「裁判を含めた公権力の権限行使」のことであり、裁判所が公権力の権限行使としてなした裁判(判決・決定・命令)のことである。
2.そして、
裁判(判決・決定・命令)の違法違憲を請求原因とする損害賠償請求・国家賠償請求訴訟の場合、
最高裁判所は、終審裁判所として、当該裁判(判決・決定・命令)が憲法に適合するかしないかを、『決定』しなければならない。
3.ところで、
本件は、「最高裁判所が公権力の権限行使としてなした本件棄却決定の違法・違憲」を訴訟物とする訴訟であり、処分違憲訴訟である。
4.由って、
本件は、訴訟として成立する訴訟であり、訴訟として有効な訴訟である。
5.よって、
【最高裁判所がした決定に対して更に不服を申し立てることはできない】との主張は、
憲法81条が言う『処分』の意味を故意に間違えての“不当な猫だまし主張”である。
6.然も、
原告は「最高裁がした本件棄却決定が、“法令解釈責任:憲法判断責任放棄”のクソ決定であり、不法行為に該当する」ことを主張し、
損害賠償請求・国家賠償請求訴訟を提起しているのである。
・・訴状「請求の原因」参照・・
7.由って、本件は、純然たる処分違憲訴訟であり、訴訟として有効な訴訟である。
8.したがって、
被告国の「原告の主張は、不服を申し立てることができない最高裁の決定に対して、
不服を申し立てるものに過ぎず、失当である。」との主張は、
正しく失当である。
9.よって、被告国の上記主張は、
憲法81条が言う『決定』の意味すら理解出来ない“お恥ずかしい不当主張”であり、
訴状の「請求の原因」の読解すら出来ない“お恥ずかしい不当主張”である。
三 結論
被告:国の主張は、
❶民事訴訟法337条2項(許可抗告)の規定を無視する不当主張、
❷民事訴訟法335条2項(破棄差戻し)の規定を無視する不当主張、
❸民事訴訟法333条(原裁判所による更正)の趣旨の理解を誤る不当主張、
❹民事訴訟法337条2項(許可抗告)の趣旨の理解を誤る不当主張、
❺請求原因の読解すら出来ない“お恥ずかしい不当主張”、
❻最高裁昭和57年判決の趣旨すら理解出来ない“お恥ずかしい不当主張”、
❼憲法81条が言う『処分』の意味を故意に間違えての“不当な猫だまし主張”、
❽憲法81条が言う『決定』の意味すら理解出来ない“お恥ずかしい不当主張”、
であり、
「原告の国賠請求を否定する根拠」「最高裁の本件棄却決定を正しいと認める根拠」となる主張は、全く無く、
最高裁第二小法廷(菅野博之・鬼丸かおる・山本庸幸・三浦守)による本件棄却決定(特別上訴棄却)が、小倉支部裁判官:小川清明の忌避申立て成立を阻止する目的でなした「裁判正義メルトダウン・司法空洞化・裁判機構伏魔殿化を象徴する違法違憲な棄却決定」であることは、明らかであり、
最高裁による本件棄却決定は、裁判を受ける権利を奪う憲法32条違反の違憲決定である。
由って、
最高裁による本件棄却決定は、原告に極めて大きな精神的苦痛を与えるクソ決定である。
よって、原告の国家賠償請求は、認められるべきである。
原告 後藤信廣